<あとがき>のようなもの



相変わらずの<あとがき>のようなものです。
とりあえず『契約』はこれで<完>です。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
まだ続きが出来そうな所で終わっていますが、この先は真っ白です。今はまだ、続きが書けるかは未定。でも、いつかぽっと浮かんで書けたらいいな〜とは思っています。



ここからは制作裏話。ネタバレ含む、かも?
この話が部分的に出来たのは今から約2年前になります。ちょうど『いつかに〜』を書いたのと同じ時期。ノートに下書きが残ってました。
その場面を書きたくて、でもそこに繋がる話が思いつかなくて、長々と寝かしっ放しだった話。
結局、その場面が書けたかと言えば、微妙に書けていません。

大雑把にこの話のテーマを語るなら「永遠」「時間」がそれにあたります。
永遠に近い時を生きることができる銀。
限られた短い時を生きることしかできないエン。
生きる時間の違う彼らが互いを必要として、共に生きようと寄り添った。
『契約』で書けたのはここら辺までですから、実質、半分ぐらいです。<完>の段階でもまだ、銀とエンは微妙にすれ違っています。そのことにエンは気付いておらず、銀はわかっていながら指摘する気が無いって感じで。

その相互理解の部分まで書けて、ある意味、完全に完結なんでしょうけど。その場面が一番初めに出来ていたのに……たどり着けませんでした。榊にとって、いつもの事。話が変化球するのもいつもの事、なんですけどね(ため息)  その場面に持っていくためにこの話を作ったはずなのに(苦笑) そして、その場面こそがこの話のたぶん根幹であるはずなのに(呆)

限られた時の中で、あなたは何を選びますか?

<2010/01/05 榊 拝>




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