<あとがき>



ここまで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。
この話をこのHPに掲載してから、およそ二年の放置期間を含めて通算四年+α。随分と難産だったモノです。お待たせしてしまった皆さまには、本当に申し訳ありませんでした。すべてはこの榊の不徳の致す所です。
このお話に関しては、描きたい部分はすべて描き切った感がありますので、ご満足いただけるような出来になっていれば幸いです。

ただ、終わってみれば不思議な事に、続きを書く切っ掛けになった文章は微塵も入っていないんですよね。その場面、全部ボツ、みたいな(苦笑)
『地の先導者』という題も宙ぶらりんかも?
この言葉自体は『天の審判者』みたいにもともと本文にはっきりと出すつもりはなかったので良いんですけど、ね。

先導者は、先に立って導く者。
地は、カイナという世界そのもの。
カイナで生きるためにスーリャを導く者。という意味合いで『地の先導者』。

榊としては当初、シリスだったり、ナイーシャだったり、を示したつもりだったのですが――。色々、予定外の人達が頑張ってくれたもので……。貧乏くじのシンリアとか(笑) スーリャ母とか(爆)
シリスは考えていたよりもへたれになってしまったし、スーリャは気づけばいっそう男前になっているし〜。
彼らはこの先もあんな感じで人生送ってくれそうです。

HP自体を放置していた(見る事すら出来なかった)およそ二年間。
お話自体もあまり描けない状態で、特に『地の先導者』が全然進まないという困った状態でした。およそ二年間で描けたのは、下書き五話分ぐらいでしょうか。無理矢理捻り出して……。
いっそHP自体を閉鎖してしまおうかとも考えました。けれど、やはりこのお話に<完>を付けずに閉めるのは心残りで、どうしても出来ませんでした。
結末がわからないまま消えてしまったお話というのは、一読者の立場からして、とても消化不良で、すごく哀しいものだと榊は思っているので、だからこそ、自分でその状況を作り出すことが嫌でした。
更新しよう、しようと思いつつ、ずるずると一言の断りもなく休業していれば、似たような状況ではあったんでしょうけど(苦)

この二年間、榊の実生活でも色々ありました。詳しくは語りませんが、無知で愚かで臆病だったために振り回され……。
頑丈な栓が詰まっていれば、その先に何かがあったとしても、何も出てこないのは当然な事。無意識に詰めていた頑丈な栓に、最近、他人に指摘されて初めて気づきました。
榊はどうやら色々なモノを押し込め過ぎていたみたいです。

そこからはある意味早かったです。『地の先導者』残りの下書き十数話が四日間で描き上がり……この二年間の苦しみは何だったの? みたいな感じでした。

彼らのお話は、これにてお仕舞いです。
小話はまだ描くと思いますし、もしかしたら別のお話で顔を出すかもしれませんが、彼らが主役の長編は今の所まったく予定にありません。
今までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。

<2011/12/30 榊 拝>




back / novel


Copyright (C) 2011-2012 SAKAKI All Rights Reserved.